今日配信された某建築業界誌のメルマガに、「新型コロナの影響で売上が大幅減少」という見出しのニュースが掲載されていました。

それはそうですよね。この不安定な情勢の中で、あえてリスクを冒してまで新たに住宅新築を推し進めようとする人はまずいないでしょう。それを仕事にしている身としては、残念と言うしかありません。

ですが、嘆いてばかりいても仕方ありません! 今回は「コロナ禍が終息した後の家づくり」について、私が最近感じている変化の兆しを3つのポイントにまとめてみたいと思います。

住宅設計図

1.リビング内ワークスペースの確保

新型コロナウイルス感染から身を守るためには「3密」を避けることが大事ということで、テレワーク・在宅勤務が一気に普及してきました。

ちなみに「テレワーク」とは、一般社団法人 日本テレワーク協会によると


テレワークとは、情報通信技術(ICT = Information and Communication Technology)を活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方のことです。

※「tele = 離れた所」と「work = 働く」をあわせた造語

テレワークは働く場所によって、自宅利用型テレワーク(在宅勤務)、モバイルワーク、施設利用型テレワーク(サテライトオフィス勤務など)の3つ分けられます。

テレワーク説明イラスト

一般社団法人 日本テレワーク協会 公式サイト より


との説明が。厳密には「テレワーク」=「在宅勤務」ではないということですね。

ですが、不特定多数の人との接触を避けるという意味で、今回の新型コロナウイルス対策として最も有効なのは自宅で仕事をする「自宅利用型テレワーク」。家の中で仕事をするスペースを確保しなければいけないということになります。

そこで今後主流になってくると思われるのが「リビング内ワークスペース」リビングの一部に仕事ができるスペースを設けることです。

在宅ワークリビング

「あれ? 書斎じゃないの?」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。

確かに書斎も、仕事をする場所の確保としては有効ではあります。ですが、家にいるのに仕事だけに集中する訳にはいかないですよね。宅配便が来るかもしれない。家事もしなきゃいけない。子どもの様子も見守る必要がある---。

昨今の夫婦共働きが当たり前の状況を考えると、「書斎にこもって仕事」というのは現在の在宅ワークの形としては合わなくなってきているのではないかと思います。

さまざまな家の用事をこなしつつ、仕事も効率良く進めていく。最初はちょっと大変かもしれませんが、それが令和の時代の「自宅利用型テレワーク」のあるべき姿なのではないでしょうか。

ちなみにお子さんの学習についても、実は子ども部屋ではなくリビングで勉強をした方が学習効果が高いとも言われています。その辺の話をまとめた過去記事もありますので、小さなお子さんがいらっしゃる方はぜひ参考にご覧いただければと思います。

良い子が育つ家づくりのコツ その1「リビング学習」のススメ

リビングの一角に、おとうさん・おかあさんの仕事スペースとお子さんの勉強スペースを並べて確保する。そんなリビングの在り方も良いのではないかと考えるところです。

2.「機能性建材」の有効利用

「機能性建材」とは、湿度を調整する調湿機能や臭いを消す消臭機能など一定の機能が付加された仕上材のことです。

例えば、室内の壁に使われることも多くなってきた「珪藻土」。一般的によく壁に使われるビニールクロスに比べて感じられる柔らかな風合いも好まれるところですが、同時に消臭性、保湿・調湿性などいくつかの優れた効果も期待されている建材です。

1つの例として、多数の珪藻土仕上材商品を出している「フジワラ化学株式会社」の商品紹介ページをご覧いただければと思います。

珪藻土仕上材(フジワラ化学株式会社 公式サイト内)

カフェ風インテリア

珪藻土は「機能性建材」の一例で、仕上材の中にはさまざまな機能が付加されたものも。中でも新型コロナウイルス全盛の今 注目したいのは、「抗ウイルス機能性建材」です。以前過去記事で特集したものがありますので、そちらをぜひご覧ください。

住まいの中からインフルエンザ対策!「抗ウイルス機能性建材」3選

記事タイトルでも「インフルエンザ対策」と謳っているように、新型コロナウイルスに効果があるかどうかは現段階ではもちろん不確かなものではあります。

ですが、自分や大切な家族の健康を守る第一の砦となる「自宅」の環境が、何より大切になってくるのは間違いありません。上で述べた「自宅利用型テレワーク」が普及してくるのであればなおさらな話です。

自らの住まいが健康で快適に、安心してほっと落ち着ける空間であること。コロナ禍以降の住宅において、より一層重視されるポイントになってくるのではないかと思います。

3.換気設備の充実と「窓を開ける」生活の両立

新型コロナウイルス対策で、新鮮な空気を室内に取り入れる「換気」が大事なことは、過去記事でもまとめておりました。

新型コロナ対策に十分な換気を! プロが教える上手な換気の方法

「換気」で何より効率的なのは、ガラっと窓を開けること。ですが24時間窓を開け放っておく訳にはいきませんし、40度近くになるような酷暑、また雪の降りしきる寒い冬に窓を開けておくというのもムリな話です。

ですので、まず設計段階で窓を開けて「換気」をする場合の通風効果を考えて、間取りと窓の配置を検討すること。その上で、適切な換気計算を行い十分な性能を持った換気設備を設置すること。その両方が必要になってくるでしょう。

天井換気扇

 

いかがでしたでしょうか?

記事タイトルには「住宅建築」「コロナ禍 終息後」と書きましたが、まだ先の見えないコロナの終息を待たずとも、また住宅の新築に限らず増築やリフォームなどでも対応できるものもあります。

今後家づくりを検討する際にはぜひこの記事の内容を思い出していただき、理想の住まいに少しでも反映してもらえると嬉しく思います。


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