2020年4月16日、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、日本全国に「緊急事態宣言」が発令。移動の自粛、店舗・施設への休業要請、学校の臨時休校など、実生活に大きな制限が出てきています。

まだまだ終息の兆しは見えず、国民1人ひとりが自覚を持って感染対策を行っていくことが大切になってきていますが、住宅の換気扇やエアコンを製造している大手メーカー「DAIKIN」の公式サイトで、空気・空調の専門家が伝える「上手な換気の方法」が公開されました。

ぜひ皆さんにも見ていただきたく、このブログでも紹介させていただきます。

DAIKINトップ画像
「DAIKIN」公式サイトより

室内の汚れた空気を外に出し、新鮮な空気を中に入れるために必要な「換気」

人が生活する空間は、目には見えなくても空気は時間を追うごとに汚れていきます。人が呼吸することによってつくられる二酸化炭素。部屋の隅に溜まってくるハウスダスト。そしてインフルエンザや新型コロナといったウイルス。そうした汚染物質を外に出すために、そして新鮮な空気を室内に入れるために「換気」が必要になるという訳です。

さらに最近の住宅事情を考えると、日本の住宅は高気密が顕著に。すきま風が入り込み自然と新鮮な空気が入ってきていた昔の住宅と違い、積極的に「換気」を行わなければ新鮮な空気が室内に入ってこない状態になっています。

そうした閉鎖的な空間で起こる「シックハウス症候群」が問題視されたことから、人が長い時間留まる「居室」と呼ばれる空間は、換気扇を使って強制的に「換気」を行うことが法律で定められました。この辺については、以前書いた下記の記事を参照いただければと思います。

インフルや風邪には「換気」が大事! 住まいの「計画換気」について

天井換気扇

プロが伝える、上手な「換気」をするための3つのコツとは?

では、家の中を効果的に「換気」するためにはどんなことをすれば良いか? 「DAIKIN」の公式サイトでは3つのコツを提示しています。

1.24時間換気システムをきちんと「正しく」使うこと

上で示したブログの過去記事にも書いてありますが、現在の住宅は換気扇を設置し24時間稼働させておくことが法律で定められています。ですが、「暑い(寒い)空気が入ってきて嫌だ」「電気代がかかるので」といった理由で、換気扇のスイッチを切ってしまう人がいるという話を耳にすることがあります。

設計段階で風量をきちんと計算して換気扇を設置したとしても、稼働させていなければ意味がなくなってしまいます。設置されている24時間対応換気扇は、しっかり稼働させておくこと。まずはこれが大切です。

24時間換気スイッチ

2.窓を開けて空気の通り道を作ること

換気扇を使うのも良いですが、それより効率的なのは窓をガラッと開けることです。春の時期は花粉の飛散が気になり窓を全く開けないという方もいらっしゃるかと思いますが、空気清浄機などを上手く使いつつ、窓から新鮮な空気を室内に呼び込むようにしてみましょう。

空気がきちんと流れてくるようにするには、部屋の窓を1か所ではなく2か所。それも、それぞれの場所ができるだけ離れているところにある窓を開ける方が効果的です。床面に近いところに設置してある「地窓」と天井付近にある「高窓」を開けるなど、2つの窓に高低差をつけるのもなお良しです。

部屋の換気
「DAIKIN」公式サイトより抜粋
3.台所の換気扇を活用すること

上でも換気扇について書いていたのに、なんでわざわざ「台所」の換気扇? と思われるかもしれませんね。それは、台所の換気扇はトイレやお風呂に付いている換気扇より風量が大きく、大量の空気を一気に外に出すことができるからです。

ですので、一体型のLDKなどでリビングの大きな窓を開けておき、その状態でキッチンの換気扇を動かすと、かなり効率的に「換気」ができることになります。焼肉パーティーをした後に、部屋の中に臭いが残って困る・・・・なんて場合には特に役に立つかもしれませんね。

レンジフード

 

いかがでしたでしょうか? 「DAIKIN」の公式サイト内の記事ではさらに詳しい内容が書かれていますので、気になる方は下記のリンク先をご確認ください。

上手な換気の方法(「DAIKIN」公式サイト内)

自分自身と、そして大切な家族の健康を守るためにも、しっかりと注意して日々を過ごしていきましょう!


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