
「違反建築」というと何だか物騒なイメージが湧いてしまいますが、「違反建築」というのは基本的に建築基準法や都市計画法といった建物を建てる際に守らなければいけない法律を、意図的に守らずに建築すること。そうして出来上がった建物を「違反建築物」と言います。
なぜこんな話題を出したかというと、私が所属している「福島県建築士会伊達支部」という団体で、県が行う「違反建築パトロール」のお手伝いをしたからです。
毎年10月は「違反建築防止週間」が
毎年10月には、国土交通省により「違反建築防止週間」が設定されます。平成30年の今年は、10月15日(月)~21日(日)が該当日に。それに合わせて、福島県では「違反建築パトロール」を行うことが通例となっています。「建築士会伊達支部」は、そのお手伝いとして福島県の県北地方にある伊達地区の一部を担当してパトロールをしているという訳です。
違反を具体的に指摘していくパトロールではありません
とはいえこのパトロール、建物を詳しく調査してビシビシ指摘をしていくようなものではありません。あくまで、建物を建てる際にはさまざまな法律が絡んでくるということを理解してもらい、違反建築の防止を図るもの。実際には、建築工事中の現場を巡りながら声掛けをしていくといったものになっています。
知らず知らずのうちに「違反」をしていることも
現在の法制度では、確認申請から完了検査までしっかりとした体制が出来上がっているため、違反建築は昔より少なくなってきたと言えます。ですが、知らず知らずのうちに違反を犯しているなんていうことも。
例えば、カーポートやプレハブ物置、申請なしで建ててしまっていませんか?
プレハブ物置やカーポートにも申請は必要! 違反建築にならないための大事な手続き
福島県では、10㎡未満の小さな建物でも「新築」の場合は確認申請が必要になります。プレハブ物置などは、コンクリートブロックの上にトンと置くのではなく、住宅と同じように鉄筋コンクリートの基礎をつくり建物をしっかり固定する必要が出てきます。
このように、悪いことだと思わずに違反になってしまうような場合もありますので、自分の土地の中で何か建物を建てよう・工事をしようと思ったら、まずは信頼のできる建築士・建築会社などに相談することをお勧めします。
意図的でも意図的でなくても、違反建築をすれば、次に何かをしようと思ったときに間違いなく自分の首を絞めることになります。違反をしても良いことは全くありません。法律をきちんと守った建築行為を。建築に携わる者の1人として、皆さまにお願いするところです。
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