夕方ネットニュースを見ていると、とても残念なニュースが。

大和ハウス、建築基準満たさず=防火安全性など-30都府県の2000棟

先日ニュースになったレオパレスに引き続き、大手ハウスメーカーによる不祥事が発覚。ハウスメーカーそのものに・・・・というよりは、「家」「住宅」そのものに対する信頼性が揺らぎかねない事態ではないでしょうか。

良い家・悪い家イメージ

「大手だから安心」とは言い切れず、「家づくり」そのものへの信頼性が損なわれることに

レオパレス、大和ハウスと大手メーカーによる問題発覚は、「全国展開していて名前の知れている大手だから安心だろう」という一般ユーザーの考えを根本から覆すものです。

本来家づくりは、建てる人によって重視するポイントがそれぞれ違うのは当たり前。だからこそいくつもハウスメーカーや工務店があり、選びがいも迷いも出てくる訳ですが、それでも共通する希望・想いというのは明らかに存在します。

それは、「家」が大切な家族や財産を守る「安心・安全」なものであるということです。

私も仕事としてたくさんの住宅を手掛け、また東日本大震災という大きな災害を経験し、それは痛いほどよく感じています。

今回の報道を見ていると、「退去するまでには至らないが改修は必要」とのこと。建物本体の安全性には、それほど影響はないのかもしれません。ですが、家づくりに対する「安心感」「信頼性」が大きく損なわれてしまったというのは、取り返しのつかない事実です。

家族のために、これからの長い人生のために、大金をかけてようやくできた住まいが、欠陥住宅だったとしたら・・・・。大きな憤りと不安を感じることは間違いないでしょう。

「そんなリスクを冒すくらいだったら、何かあってもすぐ引っ越しできる賃貸の方がいいや」

そんな考えが主流になってもおかしくありません。家づくりに携わる者として、とても寂しく悲しいことです。

信頼できる事業者を見つけるには? 宣伝に惑わさず、時間をかけて見極めを

では、信頼できる事業者を見つけるにはどうしたらいいか?

正直答えの難しい問いではあると思いますが、今私が思うのは、ゆっくりと時間をかけて事業者を、そして人となりを見ていくことなのかなと思います。

人付き合いと一緒ですよね。「はじめまして」からスタートし、何度も会って会話を重ねていくうちに、相手の性格や好み、自分に合うか合わないかなどが見えてくる。付き合いが更に深まっていくかどうかは、それを踏まえた上での話。

家づくりを依頼する事業者を探すのも、同じスタンスで良いのかなと思います。

ネットや本などさまざまな情報の中から気になる事業者を探し、展示場を見に行ったり問い合わせをするところがスタート。そこから打ち合わせを繰り返し会話を重ねていく中で、対応の良し悪しや専門知識の有無などがある程度見えてくるはずです。

家そのものの性能やスペックなどのハード的な部分は、広告や自社サイトなどで確認することができます。ですが、打ち合わせ時の話し方や対応、自分たちに合うか合わないかといったソフト的な部分については、実際に会って話を進めていかないと分からないもの。

この目に見えない「ソフト的」な部分を確認することが大事で、その事業者を信頼できるかどうかの大きなキーポイントになってきます。

消費税が上がってしまうから。
メーカーの決算期なので、今なら安くできると言われている。
子どもの学校への入学までに急いで建てたい。

家づくりを急ぎたくなる要素はいくつもありますが、勢いに押されて急いで事業者を決めてしまうのは禁物です。いつ頃までに新居が完成すればいいのか計画を練り、その上で依頼する事業者を見つけるための「時間」を確保する。

それが、信頼できる事業者を見つけるための1つのコツなのかなと、改めて思った次第です。

できればおの設計がその選択肢の1つに入れてもらえるように、真摯に業務に取り組み、積極的に情報発信を行っていきたいと思います。


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