今日は、新築住宅の基礎配筋の検査に行ってきました。「配筋」というのは、基礎のコンクリートの中にある「鉄筋」の配置のことを指します。

今回見に行ってきた基礎の中身だったり、壁の中や天井裏だったり、家が完成してしまえば後から見ることができなくなってしまう部分というのは意外に多いもの。そうした部分の工事がしっかり行われているかどうかチェックしていくのも、建築士の仕事の1つになります。

現場検査

「基礎」は、建物の力を地面に受け流す大事な役割を担う部分

ちなみに、住宅の「基礎」というのはどこの部分を指すのかご存知ですか?

「基礎」は、建物の一番下で地面に接しているコンクリートの部分のこと。地震の力や風の力、また建物自体の重さなど、建物にかかる力を地面に受け流していく大事な役割を担っています。

住宅が完成した後だと外側から少しの部分しか見えなくなる「基礎」ですが、実際は下の写真のように、建物の中の柱や壁が来る部分にもつくられます。

基礎完成イメージ

そしてさらに、そのコンクリートの中には、最初の写真のように鉄筋が縦横無尽に張り巡らされることに。こうした「鉄筋コンクリート」の「基礎」にすることで、地震の力にも負けない頑丈なものになっていきます。

見えなくなる部分を確実にチェックしていくことが、欠陥工事をなくす秘訣

今回の基礎配筋の検査のように、後から見えなくなってしまう部分も含め、工事が設計図の通り進んでいるかどうか建築士が現場をチェックしていくことを「工事監理」と言います。

これが確実にできているかどうかで工事の質は変わりますし、欠陥工事をなくすためにも重要な部分に。現在の法律の基準では、設計者の「工事監理」と第三者機関による検査の二重チェック体制となっているため、ダメ工事が起こる確率は相当低くなっています。

とはいえ、先日ニュースとなったレオパレス問題のように、欠陥工事がゼロになった訳ではないというのも、悲しいかな周知の事実。本やネットなどでさまざまな情報があふれている中で、誠実な事業者を見極めるための「眼」も必要になってきます。

見た目の豪華さや耳触りの良い営業トークに騙されないよう、信頼できる・いつでも相談できる事業者さんを時間をかけて見つけて行ってください。

おの設計も、そんな信頼できる事業者の1人になれればという想いを込めて、今後も情報発信を続けていきたいと思います。


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