以前、空き家についてこんな記事を書きました。

空き家問題解決への一歩。空き家バンク登録を見据えた具体的な調査へ

約1か月前に書いたものですが、今回空き家の「具体的な調査」を実際に実施してきました。それも、上のリンク先の記事で述べた「既存住宅状況調査技術者」に基づいた方法での調査です。

中古住宅への不安払拭のための「既存住宅状況調査」

この「既存住宅状況調査技術者」は、ちゃんと資格を持った建築士などが中古住宅の調査を行い、新築住宅に比べネガティブなイメージのある中古住宅の不安を減らし流通を促進させようという制度。私も以前講習会を受けて、この資格を取得していました。

制度の詳細については、国土交通省の下記ページをご覧ください。

既存住宅状況調査技術者講習制度について(国土交通省)

今回、おの設計がある福島県桑折町の空き家調査を行うに当たり、まずはこの「既存住宅現況調査」に基づいた調査方法で調べてみることにしたものです。

明確な基準のない「空き家調査」の方法

利活用促進のために、今や全国各地でさまざまな動きを見せている「空き家事業」ですが、その調査方法について明確に決められたものは今のところありません

「空き家バンク」に登録する際の基準も同様で、掲載する項目は各自治体によって定められるため、決まったフォーマットがある訳ではありません。実際調査に赴く身としては、やりづらいことこの上ないところです。

そこで、最終的にどんな情報を載せるのかは、空き家問題解決のためにつくられた任意団体「桑折まちづくりネット」で後日話し合うこととして、まずは「既存住宅状況調査技術者」の資格を活かして、この方法で空き家の調査をやってみることにしたところです。

木造住宅耐震診断を簡易的にした感じの「既存住宅状況調査」

実際に調査を行ってみると、感覚的には「木造住宅耐震診断」の調査を少し簡易的にしたイメージを持ちました。

最終的に作成する報告書の内容を見ると分かるのですが、「既存住宅状況調査」の報告書は記載する項目が意外に少なく、耐震診断ほど細かな部分まで求められていないというところ。耐震診断のように建物の強さを計算して数値化するようなことがなく、あくまで目視が基本というものになっています。

また、「木造住宅耐震診断」は改修計画やその概算予算までを出すようになっていますが、「既存住宅状況調査」はあくまで現状の調査。良い部分は良い、悪い部分は悪いと状態を明確にすることが求められています。

どちらの調査が良い・悪いというものではなく、その目的が違うという訳ですね。

放置された空き家こそ、詳細な調査が重要に

今回調査した物件は、空き家の中でも平成に入ってから建てた建物ということで状態も良く、調査も比較的ラクでした。

ただし今後は、数年放置されたような空き家の調査も行う必要が。いわゆる「空き家問題」の解決には、どちらかというとこちらの調査の方が重要なんですよね。状態の良い空き家は、ある程度放っておいても自然に買い手が付いて空き家ではなくなっていく訳ですから。

少しずつではありますが、地元の町の「空き家問題」解決へ向け、建築士として持てる力を発揮していきたいと思います。


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