近畿地方を中心に大きな被害をもたらした台風21号。被害に遭われた皆さまには、心よりお見舞い申し上げます。

ニュース映像やTwitterの投稿などで、建物の屋根が飛ばされたり、また建物そのものが倒壊してしまったような大きな被害が出ているところが見受けられます。建築を仕事にするものとして何かお知らせできないかということで、

「台風による屋根の損壊などは火災保険を使って直すことができますよ」

ということを、改めてお知らせしたいと思います。

保険内容説明イメージ

住宅を新たに建てたり購入したときには、通常火災保険や地震保険などに加入しているかと思います。今回の台風の被害で適用になるのは、そのうちの「火災保険」。上の画像の中にもあるように、「風災」による損害の補償という形になります。

ただし、火災保険で「風災」が適用になるというのは、あくまで一般的な保険の考え方によるもの。保険会社によって、また保険商品によって補償される内容は異なりますので、自分がどんな内容の保険に入っていたのか、もう1度確認することが必要です。契約内容が書かれた書類がどこに行ったか分からないという場合は、直接担当者の方や保険会社の受付センターなどに問い合わせてみた方が良いでしょう。

 

ここで、わが家でもお世話になっている「損保ジャパン日本興亜」さんを例に挙げて説明したいと思います。

損保ジャパン日本興亜 公式サイト

 

トップページを見ると、台風21号の被害に遭われた方向けのメッセージが載せられています。対応が早いというのはありがたいことですね。

また、この下のリンク先では、台風や竜巻等による損害が火災保険の対象になるかどうか、保証内容の説明が載せられています。「建物自体には保険をかけていたけれど、家財の方には何もかけたいなかった・・・・」というのはよくあることですので、その点はさらに確認が必要でしょう。また、保険金支払までの対応の流れも載っていますので、実際に申請をする方も一度見ておきましょう。

損保ジャパン日本興亜 火災保険の自然災害ガイド:台風・竜巻等による損害

 

さらに、実際に被害に遭ってしまった場合、保険会社の方に状況を見てもらう前に片付けや修理をしてしまっていいのかどうか。また、写真は撮っておいた方がいいのかどうかなどが、Q&Aのコーナーで取り上げられています。後日、被害があったことを証明するために写真は必須となりますので、できる限り状況が分かる写真を撮っておいた方が良さそうです。

Q.台風によって自宅の屋根が壊れたのですが、片付けや修理を行ってもいいですか?

Q.台風によって自宅などに被害を受けました。保険金を請求するために写真が必要とのことですが、どのように撮影したらよいのですか?

 

いかがでしたでしょうか? 今回は「損保ジャパン日本興亜」さんを例に挙げて紹介しましたが、どの保険会社でも同じような対応が採られているかと思います。ご自身が加入されている保険会社の内容をしっかり確認し、保険が適用になるのであれば申請をしてしっかり使うこと。こういった「いざというとき」のために加入している保険商品、「使えるとは思わなかった」と後で後悔するのはもったいないですから。

 

また、以前にはこんな記事も書いていました。

火災保険を使ってタダでリフォーム!? 甘い罠にご用心

こうした災害時には、被災者が困っているのをいいことに、一儲けしてやろうと悪徳・詐欺業者が動き出してきます。慌てて契約をして法外な金額を請求されたりしないように、工事や修理を行う場合は信頼のある業者さんにお願いするようご注意ください。

 

今回の記事が、少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。


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