最近ニュースなどでも取り上げられ話題になっている、空き家・空き店舗問題。
特に、古民家や風情のある昔の店舗などを改修して上手くいった事例などがメディアにも取り上げられがちです。

しかし大事なのは、そういった「特別」な空き家ではなく、ごく「普通」のどこにでもある空き家・空き店舗がどういった状況にあるか、ではないかと思うのです。

空き家サンプル

「特別」な事例としては、空き家となっている「町家」を地酒バーや焼き鳥店にリノベーション。地域の交流拠点とし、賑わいを作り出そうといった取り組みがニュースになっていました。

確かに、こうした事例は空き店舗の活用としてベストなものだと思いますし、地元の町の空き家・空き店舗利活用に関わっている自分としても、とても羨ましく感じます。

ちなみに地元の福島県桑折町でも、大正時代につくられた金物屋さんを改修してコミュニティカフェとして活用している事例もあります。ご当地バーガーの販売場所として活用している「まゆたま」がそれ。震災前の仕事ではありましたが、おの設計で設計・監理をさせて頂きました。

まゆたま

ただ、こうした雰囲気の良い建物が空き家・空き店舗として残っているかというと、そうではないというのが実情。桑折町に関しては、東日本大震災の影響で古い土蔵などはほぼ倒壊してしまい、現在残っている空き家・空き店舗はごく普通の建物がほとんどです。

更に言えば、空き家が多いのは町の中心部から離れた「市街化調整区域」という、農家以外の人は建物を建てるのが難しい地域だったりします。そうしたごく普通の、立地条件もあまり良いとはいえない大多数の空き家がどうなっていくのか。空き家・空き店舗としては、そちらの方が大きなそして大切な問題であると思うのです。

桑折町における空き家・空き店舗対策の進み具合も、非常にゆっくりとではありますが検討を重ね進められてきている状態です。今年度中に少しでも成果を出すことができればと思いつつ、できることから真摯に取り組んでいきたいと思います。


おの設計イラスト
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