千葉県を中心に、関東地方に大きな被害をもたらした令和元年台風15号。被害に遭われた皆さまには、心よりお見舞い申し上げます。

ニュース映像やTwitterの投稿などで、木や電柱がなぎ倒され建物を直撃したり、停電・断水などライフラインの断絶も長期化するなど、大きな被害が出ているところが見受けられます。

少しづつ復旧は進んでいるものの屋根の修理などは手付かずのところが多く、建物の中にまで雨が入り込むなど、2次被害の話も聞かれるようになってきました。

そんな中、建築に携わる者として何ができるかということで、

「台風による屋根の損壊などは火災保険を使って直すことができますよ」

ということを、改めてお知らせしたいと思います。

保険見直し

「風災」による損害の補償が、「火災保険」で適用になることも

皆さんがお住まいの住宅は「火災保険」に加入しているでしょうか?

その保険の内容を確認する必要がありますので、契約内容が書かれた書類を探してみてください。最近住宅を新築した・購入したという方は、加入したかどうか、またその契約内容などがある程度頭に残っているかとは思います。

逆に昔から住んでいる家だったり、親が保険の手続きをしているため内容をよく把握していないという方は、ぜひもう1度ご自宅の火災保険について確認してみてください。

火災保険

上の写真が、保険の契約内容を表した書類のサンプルになります。

この中に「損害の補償」という項目があり、小分類のところに「風災」と記載があるのが分かるでしょうか? この「風災」が、台風の影響で建物に損害が出た場合に適用となる項目です。

このサンプル書類の場合は「風災」の右側の欄が「〇」になっていますので、台風の被害が出たとしても保険で一定の内容がカバーされることになります。

さて、皆さんのご自宅はいかがでしょうか?

「火災保険には加入しているから大丈夫!」

と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、ちょっと待ってください。

火災保険も保険会社各社で内容が違ってきますし、「風災」の項目があったとしても毎月の支払い金額を下げるために適用を外しているなんていう場合も考えられます。

ぜひもう1度、契約内容を確認してみることをまずはオススメします。

今回の台風15号の被害に対する、保険会社各社の対応状況は?

それでは、今回の令和元年台風15号の被害に対し、保険会社各社の対応状況はどのようになっているでしょうか? といっても火災保険を扱っている会社も数多くありますので、価格.com の 火災保険ランキング 戸建住宅版 を参考に、上位3社について見ていきたいと思います。

■ホームアシスト(家庭総合保険):楽天損保

この記事を書いた2019年9月23日現在では、この楽天損保の住まいの保険が1位に。

ランキング自体が、価格.comの火災保険カテゴリを経由して申し込んだ成約件数によって決まっているとのことなので、ネット対応型保険が1位になるというのも納得な気がします。

さてこの「ホームアシスト」ですが、補償内容を見てみると「基本補償」の中に「風災」も含まれていますので、台風による被害もカバーしてくれるものになっています。

また24時間・365日の事故対応を謳っており、大規模な自然災害が発生した場合に保険会社側から連絡をしてくれる「楽天損保あんしんコール」というサービスもあるとのこと。

ただ、今回の台風15号に関する特別な記載はサイト上には何もなく、契約者にとっては少し不親切に感じる部分もありそうです。

■セコム安心マイホーム保険:セコム損保

ランキング2位は、セコム損保のもの。セコムといえば防犯対策やセキュリティのイメージが強いですよね。

セコム安心マイホーム保険には、「ワイドプラン」「ベーシックプラン」「スリムプラン」の3つの基本補償プランがあります。それぞれ補償範囲と金額が異なってくる訳ですが、どのプランでも「風災」は対象になっているので、台風の際にもひと安心と言えるでしょう。

また、セコム損保の公式サイトの冒頭には

台風15号により被害を受けられました皆さまに心からお見舞い申し上げます。

というページへのリンクが設けられており、今回被害に遭われた方に対して

・事故受付の連絡方法
・保険の継続契約の締結手続きや保険料の払い込みの猶予

についての説明が載せられています。こうした配慮があることはありがたいですよね。

■ホームプロテクト総合保険:AIG損保

第3位がAIG損保。この「ホームプロテクト総合保険」には6種類のプランがありますが、そのどれもが「風災」も対象になっています。

ただし注意が必要なのは、「風災」の補償には「Ⅰ型」と「Ⅱ型」があるということ。

Ⅰ型(自己負担なし型):損害額全てが適用に
Ⅱ型(損害額20万円以上型):損害額が20万円未満の場合は適用なし

と中身が変わってきますので、月々の支払額と併せて検討することが大切です。

また、セコム損保と同様AIG損保でも

台風15号により被害を受けられた皆さまへ

というページが設けられています。災害が起きたとき、保険について気になればまず公式サイトを検索しますよね。分かりやすいところに説明があるというのは大事かと思います。

台風による「水害」はオプションの場合が! 各自状況に合わせた契約を

こうして人気3社の内容を見てみましたが、「風災」については基本補償でしっかりカバーしているところが多いということですね。

ですがその一方で、台風による「水害」に対しては基本補償に含まれず、別途オプション契約が必要になっているものもあるので注意が必要です。

また、今回の千葉県内の被害では、台風によりゴルフ練習場のポールが倒れ家を直撃したという、何とも理不尽な被害もありました。

千葉・市原のゴルフ練習場の鉄柱倒壊 「天災だから補償しない」→1週間たっても撤去はじまらず(togetter内)

その後の報道を追っていると、何とゴルフ練習場の運営側は「天災なので修繕費は出さない」と言っているという話もあり、先行きが不透明な感じが。もし本当にお金が出ないとなると、自分で加入している火災保険で対応---という可能性も出てきます。

そうした状況の場合、加入している火災保険は果たして対象になるのか。その辺も予め確認しておいた方が良いかもしれません。

保険というと、加入はしていたとしても、実際使う段階にならないと内容をよく覚えていないという方も多いかと思います。ですが、特に最近自然災害が増えてきている日本で暮らす以上、「何かあったとき」の対応はしっかりと考えておく必要があります

「保険料」という費用が定期的に発生するため、過剰に加入する必要はありませんが、ご自身・ご自宅の状況を見極めつつ、適切な内容で保険に加入しておくことをお勧めします。

さて私も、もう1度契約内容を見直しておきますか・・・・。


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