全国的な問題として話題になっている空き家・空き店舗問題。おの設計の地元である福島県桑折町もその例外ではありませんが、この度福島県内でも珍しい常設の「空き家相談所」がオープンしました。
運営しているのは、空き家・空き店舗対策に積極的に取り組む専門家集団「桑折まちづくりネット」。私も建築士として会に参加。庶務・会計として相談所のオープンに携わってきました。ようやく、第一歩です。
昨年の空き家相談会であった「どこに相談したらいいか分からない」の声
今回の「常設空き家相談所」を開設したいと思ったきっかけは、昨年実施した相談会で耳にした、いくつかの相談者の声でした。
「どこに相談したらいいか分からなかったから、相談会があって良かった」
「もっと気軽に相談できる場所があればいいのにね~」
そうです。全国的に話題となっている空き家・空き店舗問題も、いざ自分の目の前に現実として表れたとき、「どこに・誰に相談したらいいか分からなかった」という声がいくつも聞かれたのです。
家を建てるなら、住宅会社や工務店、建築士。
土地を探すor売るのなら、不動産会社。
登記などの諸手続きは司法書士。
それぞれの分野にはそれぞれの専門家がいるので、相談先もある程度検討が付けられます。では、空き家は? 空き家の専門家ってどんな人? これをご覧の皆さんは、空き家に関する相談はどこに・誰にするのか決まっているでしょうか。
そんな状態を解消するために立ち上がったのが、桑折町の空き家対策専門家集団「桑折まちづくりネット」。まだ任意団体ではありますが、国土交通省の「令和元年度 空き家対策の担い手強化・連携モデル事業」の採択を受け、今回の「常設空き家相談所」を立ち上げたものです。
町商店街にあった空き家の一部を改修。「相談所」として新たな息吹を
今回「常設空き家相談所」となった場所は、町商店街の中にあり空き家となっていた、店舗兼住宅の一部。自己資金で店舗部分のみ最低限の改修を行い、今回のオープンに漕ぎつけました。家具や備品なども、使われなくなり眠りについていたものばかりだったりします。
というのも、前述した国補助金は建物の改修などには使えなかったため。オープン後の運営資金としての活用はOKのためそちらでの有効利用を計画しつつ、建物の改修については地元業者さんにご尽力いただいたこともあり、低価格でリフォームを行うことができました。
空き家となっていたこの建物を借用し最小限の改修を加えてスタートを切る今回の事業は、開設そのものが空き家利活用の好事例になり得るとともに、空き家について悩みを抱える住民にとって「いつでも気軽に相談できる場所」として有効に機能していくものと考えています。
開所時間は、平日月曜から金曜の10:00~16:00。その他の時間も応相談です。
今回開設した「常設空き家相談所」の開所時間は、平日月曜日から金曜日までの10:00~16:00。相談員が常駐しておりますので、お気軽に相談に来ていただければと思います。
土日などその他の時間につきましては、事前にご連絡いただければスタッフの方で適切に対応していく予定です。「時間が合わないな・・・・」と思ったら、まずは電話・メールにてお問い合わせください。
【桑折まちづくりネット 常設空き家相談所】
〒969-1601
福島県伊達郡桑折町字北町66-2
(旧菱沼カメラ店)
TEL・FAX:024-572-5348
相談内容は、実際に空き家を所有していてお困りの方から、逆に空き家が欲しい・有効活用したいというご相談まで、あらゆるご相談に対応いたします。まずはお気軽にご連絡いただけると嬉しく思います。
まだ始まったばかりの相談所&団体活動ですが、まずはたくさんの人に知ってもらうことから。ということで、このブログでも定期的に活動を紹介していければと思います。今後の情報にぜひご期待ください!
おの設計では、実作業(図面作成や現地調査など)の伴わない相談は基本無料です。メールでも電話でも、お気軽にお問い合わせください。
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