部屋の上部にあり、ハシゴなどでトコトコと上がっていく「ロフト」。お子さんに人気なのはもちろんのこと、大人でもロフトがあるとちょっとワクワクしちゃいますよね。
ですがそのロフトの天井の高さ、実は1.4m以下にしないといけないってご存知でしたか?
なぜなら、ロフトの天井高さが1.4mより高くなると、階が1つ追加になってしまうからです。
例えば、2階建ての住宅の2階にロフトのある部屋を設けたとします。このロフトの天井の高さが1.4mより高くなっていると、ロフトは「3階」という扱いになり、2階建てではなく3階建ての住宅になってしまうんです。
2階建てが3階建てになったって別に構わないんじゃ? と思われるかもしれませんが、特に木造の場合、2階建てと3階建てでは法律による規制が全く違ってきます。3階建ての場合、安全性を確保するために厳密な構造計算が必要になってきたりと、当初考えたいたものとは違うプラン・予算になる可能性が高くなります。
ロフトってどれを見ても狭い感じがしていたかと思いますが、そうした理由があるんです。
一部ハウスメーカーで採用している、1階と2階の間にある天井の低い収納スペースなどもそうですね。使いづらいと分かっていても、3階建てにならないようわざと天井高さを低くしている訳です。
ですので、天井の高い開放的なロフト空間がどうしても欲しい! という場合は、もともとの建物全体を平屋で計画・もしくは建物の一部を1階建てにしておいて、その一部を天井の高いロフト空間にする=平屋ではなく2階建てにするというのが賢いやり方になります。
今図面を作っている住宅でちょうどロフトを計画していたので、記事にしてみました。理想の住まいづくりの参考になればと思います。
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