今仕事で、新築住宅の打ち合わせ用の初期プランをつくっています。取っ掛かりということで、お客様が考えてきた間取りを基に、パソコンを使って図面化しているところです。
そこでふと感じたことが、今回の表題のこと。間取りを考える上での、一般の人とプロとの決定的な違いについてです。それは---
上下階のつながりを考えているかどうか
ということです。
間取りを考えて書き起こすのは基本紙の上になるので、2次元的な思考になりがちです。玄関がここで、キッチンから洗面脱衣室への動線が大事だから近くに配置して・・・・と、間取りを考える面白さも相まって、平面上のつながりについては皆さんしっかり考えてきてくれます。
しかしそれが、1階と2階という上下のつながりを考えたときに適切な間取りになっているかどうかというと・・・・疑問が出てきます。
基本、木造住宅を構成している柱や壁は、1階と2階上下揃っていた方が力がスムーズに伝わりやすく、構造的にムリのないつくりになってきます。例えば、力のかかりやすい2階の角の柱の下に1階の柱がないという状態だと、力のかかり方が複雑になり、大地震などの大きな力が建物に加わったときにゆがみやねじれが生じやすくなってきます。
また、柱や壁が上下階そろっていることで、材料のムダを減らすことができ、コストカットにもつながってきます。
そう考えると、真四角な総2階の家が構造的にも予算的にも良いんじゃ?という話になってきますが、それだとあまりにも面白みがなくなってしまいますし、間取り的にも希望が叶わなくなってしまいますので、そこはバランスを見ながら、お客様ならではの理想の家を目指して行くことになります。
いかがでしたでしょうか?
私も、イチからプランを考えていくときには、この上下階のつながりを意識しながら間取りをつくっていきます。
ムリなく、ムダなく、シンプルに。
これが、構造的にも強く、コスト的にもムダのない「家づくりの基本」かなと感じています。おの設計の家づくりの考え方。その一端を感じてもらえると嬉しいです。
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