久しぶりのブログ更新になってしまいました今回、令和4年度末に実施していた「空き家調査」について書いてみたいと思います。

空き家_サンプル

継続的な「空き家調査」で、状況の変化に気付くことも

毎年年度末が近い時期になると、地元・福島県桑折町で空き家・空き店舗対策に取り組んでいる「桑折まちづくりネット」による空き家調査が行われます。実際の調査は会のメンバーで建築士である私が行っている訳ですが、桑折町での調査は令和4年度で7年目。【空き家トリアージ】という、空き家の状態に点数を付けて問題を「見える化」する形を採用してから3年目になります。

毎年調査をしていると、以前の状態を何となく覚えているもので、「ここは去年より状態が酷くなったな」「あ、前に来たときに開いていた窓がちゃんと閉まってる」など、状況の変化に気付くが多いです。今回は2年連続の大地震の影響もあり、既に解体され更地になっていたところもいくつか見受けられました。何とも寂しい限りです。

今後「空き家予備軍」対策が1つのポイントに

そうした調査の中で今回特に気になったのは、【高齢者のおひとり様やご夫婦で暮らしていた方が、高齢者施設に入所したため空き家になった】というパターンが、予想以上に多かったということ。いわゆる「空き家予備軍」と言われる高齢者のみの世帯については、早めに周知を図っていくべきだと以前から指摘されていました。それがいよいよ、真に迫ってきたという感じがしています。

最近は「終活」という言葉もありますが、自分たちが暮らす家や実家について、その行く末を家族で話し合っておくことが大切です。ぜひお早めに。