2019年9月21日(土)、今年で3年目となる「伊達氏ルーツと桑折宿探索ツアー」に付添人として参加してきました。

江戸時代に栄えた奥州・羽州街道の分岐点・桑折宿があった場所として、また伊達政宗で有名な伊達氏とのつながりも深い福島県桑折町。地元の歴史を巡るツアーに、参加者同様理解を深める良い機会になりました。

R01_桑折宿追分

参加者のほとんどは宮城県から! 伊達氏の人気のスゴさを改めて知る

今年で3年目となるツアー事業。今年は5つのコースを用意していましたが、ほとんどのコースが募集開始とともに定員いっぱいになってしまい、キャンセル待ちという状態に。

伊達氏と福島県桑折町の歴史を探るツアーが参加者募集中!

これは、宮城県を中心に発行されている「河北新報」という新聞に記事を掲載していただいた効果が表れたもの。「桑折町(こおりまち)」という耳慣れない小さな町の歴史に興味を持つ人は少なくとも、「伊達氏」のルーツを探るという内容に心惹かれる宮城県の方が多いことが分かります。

この日のコースは「桑折宿 歩いて神社仏閣探訪コース」ということで、宿場町として栄え数多くの寺院と神社が存在する現在の商店街を歩いていくもの。伊達氏初代・伊達朝宗が勧請したと言われる「諏訪神社」やその朝宗の墓所などもルートに含まれ、参加者の皆さんも案内人の説明に聞き入っていました。

諏訪神社全景

そして、皆さん歴史の造詣が深いと感じるのが、案内人の側が知らないことでも知っていて話をしてくれる参加者の方がいるということ。ツアーとしてはあってはならないことかもしれないですが(笑)、こちらの知識がまだ浅く言い淀んでしまうような部分でも

「それは第〇代の〇〇のことですよね」

と的確に話を返していただいたり。ツアーのスタッフ側としても常に勉強になることばかりで、これは普通の観光ツアーではなかなかない状況なんだろうなと感じています。

伊達氏関連以外の見どころも。国指定重要文化財「旧伊達郡役所」

R01_旧伊達郡役所

伊達氏関連以外にも、桑折町の残る見どころが。その1つが、上の写真の「旧伊達郡役所」です。

総2階建てで、中央に塔屋を頂く大規模な疑洋風様式の建物。建築当初から存在していた塔屋は、風による振動が大きいため一度解体撤去されていましたが、昭和54年の工事により復元。現在でもその形は保たれています。

東日本大震災時には、内壁の多くが崩落するなどして一時閉館を余儀なくされましたが、国の援助を受け修繕を行い2014年4月1日に再オープン。多くの人が訪れる観光施設として、また町のシンボルとして愛される場所となっています。

私が案内人をするDコースは、歴史と併せて町の商店を巡る内容に

私がメインで案内を行う日もあり、それが10月29日(火)のDコース。

このコース内容は案内人が各自で考えたものなのですが、私は桑折宿の歴史を巡るとともに、今現在お店を構えて頑張っている地元のお店を紹介していくコース設定にしました。

というのも、歴史を知ってもらうのはもちろんなのですが、それと同時に「現在」も知ってもらいたいという気持ちがあるからです。

伊達氏が関わった歴史もある。
桑折宿として栄えた宿場町の名残も残っている。
数多くの神社・仏閣も存在している。

ですが、明治以降の歴史ももちろんありますし、昭和から平成、そして東日本大震災で変わってしまった街並みもある。少子高齢化が進み人口減少が進む中で、独自の商品を開発し商店街で頑張っているお店もまだまだ残っています。

そうした「今」も知ってもらった上で、「もう1度桑折町に来てみたい」と思ってもらいたい。簡単ではないかもしれませんが、そんな想いを抱きながらコース設定を行っていきました。

R01_ツアー物販

もし当日参加される方がこれをご覧になっていましたら、小さな桑折町の「歴史」と「現在」、そのどちらにも興味を持つきっかけになればいいなと思います。

そしてツアー当日へ向け、私も町の知識をもう1度詰め込みなおさなければいけないかなと・・・・(笑)。


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