農村風景

福島県桑折町にあるおの設計。この地域で仕事をしていると「市街化調整区域」と呼ばれる地域での住宅建築を依頼されることがあります。

この「市街化調整区域」とは都市計画法で定められた区域の1つで、市街化を抑制する区域=農地を守り大きな開発ができない区域のこと。そのため、農家の方はある程度自由に建物をつくることができるものの、一般の会社員の方などは自由に家を建てるのが難しい場所になっています。

農家の方が例えば家の建て替えをしようと思った場合でも、通常であれば「確認申請」という書類を出して許可をもらえばOKなのですが、その前に「都市計画法施行規則第60条の適合証明」という【農家だから「市街化調整区域」で家を建てるのも問題ないですよ】という証明書を取得する必要が出てきます。

さらに、農家以外の例えば通常の会社員の方が「市街化調整区域」で家を建てるのはかなり厳しい条件が。都市計画法が施行される昭和46年以前から建っていた住宅の建て替えや、「分家住宅」というもともと農家をやっていた本家から分かれて世帯をつくるような場合など、特定の要件に限られたものになってしまいます。

もしあなたが家を建てようとしている・土地を購入しようとしている場所が、周りが田んぼや畑ばかりの農村地域だという場合は、ぜひ事前にその辺をチェックしてみてください。