前回に引き続き、住宅耐震診断のお話です。

進まない住宅の耐震改修。その大きな理由は

1.診断を依頼する多くの人が、60代~70代のシニア世代だということ
2.多額のお金を掛けて耐震改修を行っても、住みやすさはほとんど変わらないということ

ということで、今回は2つ目の理由についてです。

小屋裏の様子

 

現行の住宅耐震診断制度では、現在の住宅の診断結果を出すだけじゃなく

「こうすれば地震に強くなりますよ」

という補強計画も併せて提示するようになっているんです。費用もいくらぐらい掛かるのか、概算の予算も出されているので、改修を検討する場合の目安にもなり分かりやすいです。

ただ、今までの経験からすると、この概算予算が意外に高くなりがちで、安くても2~3百万。状態が悪い住宅になれば、1千万円近くになることもあったりします。ほとんどのお客様にはビックリされます。

そして、これだけの費用をかけて改修をしたとしても、大して住み心地が良くならないというのがまたやっかいなところです。

それはなぜか?

耐震改修は、地震の力に耐えるための「壁」をバランス良くつくっていくのが基本。ですので
「家の南側が縁側になっていて、全部窓なので日の光が入って明るくて良いんだ~」
なんていうお宅では、その窓を小さくして一部分を壁にするような改修を行うようになります。

するとどうなるか?

明るかったはずの部屋が暗くなり、何となくイメージが悪くなった感じが。

確実に耐震性は増しているので、安心できる住宅にはなってはいるんです。それでも、お風呂やキッチンが新しくなったような分かりやすい住み心地の改善は得られない。ばかりか、上記のように住み心地が一見悪くなるようなことも・・・・。そうなれば、自ずと耐震改修への満足度は低くなるばかりか、かえって不満が出てくるような状態になりかねません。

「お金を掛けて改修しても、安全性は高くなりますが、見た目が多少良くなるくらいで住み心地は大して変わらないんですよ」

という状況で、あなたは積極的に耐震改修をしたいと思いますか? 大抵の方は、ここで二の足を踏んでしまうことになると思います。

前回から2回に渡ってのお話になりましたが、いかがでしたでしょうか?

「じゃ、改修を促進させるにはどうするの?」

という話になるかと思いますが、正直なところどうすればよいのか迷ってしまうところです。

最近国の施策として、中古住宅の流通や空き家の利活用の促進などが叫ばれていますが、それに併せて親世代の住宅を住み継ぐ若い世代向けに改修のための補助金を手厚くしてみるとか・・・・。

何せ一個人としてできることは限られてしまいますので、まずは地道にこうして時折ブログで発信していければと思います。

「災害は忘れた頃にやってくる」

耐震改修は簡単にできることではありませんが、自分だけでもできることはいくつもあるかと思います。災害への備えはお忘れなく!


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