今回紹介するのは、小説「君の膵臓をたべたい」。
毎月23日は家読(うちどく)の日ということで、親子で本を読んで感想を書いてねという取り組みを娘の小学校でやっています。「今回はおとうさん!」とご指名があったので、娘が読んだ本を一緒に読んでみようかと思い、読んだ本がこちらでした。
ひと頃話題になり映画にもなったので、読んでみた方も多いのでは。私もこのインパクトのあるタイトルとキレイな装丁に惹かれて、いつか読んでみたいと思っていたタイトルの1つでした。
感想としてはまず一言、
「中高生の頃に読みたかったなぁ」
ということでした。
内容としては、他人との関りを持てずにいたどこか中二病的な感のある主人公と、その身に病を抱えたヒロインとの、限りある日常の中での2人の心の変化を追った恋愛モノ。主人公の一人称で書かれており読後感も軽く、どちらかというとライトノベルに近い印象を受けました。
別れに向かって進む日常。それを知りつつもなお深まっていく、2人の想い。そして、予期せぬ悲劇。
悪くない。いや、悪くはないんですよ。感動する人がいるのも分からない訳じゃない。
でも自分としては、そこまでの深みを感じなかったというのが、残念ながら正直なところです。良い年をした大人が読むには、病や死の描写について、ちょっとリアリティが感じられない。2人の恋愛を描くための雰囲気づくりといった軽さで、それも相まって終始感情移入しづらいままでした。
軽い恋愛・悲恋モノを読みたい方、小学校高学年から中高生の子にはハマるかも・・・・といった本書の感想でした。
でも、最近はビジネス本とか実務本ばかり読んでいて、小説を読みきったのは実は久しぶり。家読のおかげで小説を読む機会ができたのは、個人的には良かったかなというところです。また時間を見つけて、別の小説にもトライしたいと思います。
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