
結婚して子どもが生まれたとき。
子どもが成長して小学校に上がるとき。
転勤がなくなり定住が決まったとき。
住まいを変えるタイミングというのは人それぞれかと思いますが、それまで借りていたアパートから一戸建ての家を建てよう or 買おう! と思ったとき、「中古住宅」という選択肢はアリですか?ナシですか?
今日参加してきた講習会は、「中古住宅」を積極的に利活用していこうという1つの新制度についての講習会でした。
この「既存住宅状況調査技術者」講習会。名前がカタすぎてそれだけで一般の人は引いてしまいそうですが(^^;、簡単に言うと、中古住宅は購入するには不安を感じている人がまだまだ多いため、知識を持った建築士などがキッチリ調査をし、その不安を和らげて中古住宅の流通を加速させていきましょう!ということになるかと。
その調査をする専門家を育成するのが今回の講習会だった訳です。
ただ、ですね。講習の話を聞いていて「ん?」と思うことがあったんです。
この資格で調査する内容が
「対象住宅に生じている劣化事象等の有無を確認することを目的とする」
っていうこと。つまり、壁の亀裂や天井にできた雨漏りの痕など、目に見える部分の指摘が主だということなんです。
中古住宅を購入する段階で、この調査を
「やりますか? やりませんか?」
と聞かれて、希望者のみやるようになるとのことですが・・・・。果たしてこの調査だけで、中古住宅への不安ってなくなるんでしょうか?
一般の方が中古住宅に感じている不安って「見えない部分」についてだと思うんですよね。「耐震性」だったり「断熱性」だったり、そうしたぱっと見では分からない部分。
東日本大震災があり、熊本地震があり。大地震が来たときにこの建物は大丈夫なの? っていうのは特に大きな関心事ではないかと思うのです。しかし、その部分は対象外。もっと詳しいことを知りたかったら二次調査を依頼してくださいね~ということになる訳ですが・・・・。
やりたいことは分かります。でも、足りなくないですか?
そう感じてしまった今日の講習会でした。
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