いやー、2023年の夏も暑いですね。この記事を書いている時点では、おの設計のある福島県桑折町はまだ梅雨明け前。にも関わらず、35℃を超える暑さが当たり前になってきています。全国的には40℃近くになっている地域も。もはや気候そのものが変わってきているとしか思えないです。

さてそんな暑さの中、わが家ではエアコンを1台新設しました。広縁のある和室に設置したのですが、その際のひと工夫が目からウロコだったので紹介したいと思います。

広縁があり外に面していない和室にエアコンを設置

上の写真はフリー素材から見つけてきたものですが、今回設置した部屋はまさにこうした昔ながらの続き間の和室の1室。わが家の仏間なのですが、写真のように南側に広縁があり部屋自体は直接外に面していない場所になります。

「外に面していないのに付けられるの?」と感じた方もいらっしゃるかもしれませんが、大丈夫。エアコン本体は和室に設置、そこから伸びるダクトは広縁を通して外の室外機へつながる形で設置が可能になります。

下の写真が、実際に今回設置したエアコンと広縁を通るダクト。見た目がどうしても目立つ部分はありますが、エアコン設置後の快適さを考えれば致し方ないところですね。

ダクトが通る欄間の部分も、隙間のできない配慮が

そして今回なるほどと思ったのが、こちらの部分。

和室から広縁に抜けるダクトの部分を接写したものですが、隙間ができない加工がきちんとしてあるんです。

本来であれば、ダクトを通すために欄間の障子を開けることで、ダクトの上下には隙間ができてしまいます。私が耐震診断などで古めのお宅にお邪魔した際もそのように隙間が空いている場合が多く、冷たい空気が逃げてしまうだろうなと感じていました。

今回のわが家もそうなるかなと半ば諦めていたのですが、この板で隙間を塞いだ仕上がりを見て「なるほど!」と頷いてしまいました。確かにこれなら隙間ができず、エアコンで冷やした冷たい空気も逃げていかないですよね。

考えてみれば、外に面したサッシの部分で同じような状況になれば、アルミパネルなどで隙間を塞ぐようにするのが常です。それと同じだと思えば、確かに最初から隙間を塞いでしまえばいい。設置してくれた地元業者さんに話を聞いてみると、「今はこうしたやり方が当たり前になってますよ」とのことでした。良いことですね。

今回は、自宅でのエアコン設置に伴うあれこれをお話させていただきました。もちろん部屋・建物の状況によっては違ってくる部分もあるかと思いますので、気になる方は信頼できる業者さんに相談してみてください。