新型コロナウイルス対策には「換気」が重要ということで、先日のブログ記事で空調設備メーカーDAIKIN(ダイキン工業株式会社)のプロ目線からの換気対策について紹介しました。

新型コロナ対策に十分な換気を! プロが教える上手な換気の方法

そして今回紹介するのは、同じDAIKINから登場したばかりの画期的な新しいシステム「Daikin Support Life(ダイキンサポートライフ)」についてです。

名前だけだと何のことやら?という感じですが、これ、遠方で1人暮らしをしているおじいちゃん・おばあちゃんの見守りをしてくれる「ルームエアコン連動型見守りシステム」なんです!

ダイキン見守り01
ダイキン工業株式会社 公式サイトより抜粋

高齢者単独世帯・高齢者夫婦のみ世帯は、年々増加傾向に

厚生労働省が実施している「国民生活基礎調査」では、65 歳以上の高齢者がいる世帯の世帯構成比率が1年ごとにデータ化されています。中でも興味深いのは、65歳以上の高齢者がいる世帯のうち高齢者単独世帯の割合について。

平成元年時は14.8%だった高齢者単独世帯は、平成30年になると27.4%に。ほぼ倍になっている状態です。また高齢者夫婦のみの世帯と合わせると、59.7%という高い数値を示してきます。65歳以上の高齢者がいる世帯のうち、約6割が高齢者だけで暮らしている。これが今の日本の現実です。

高齢者世帯構造推移
厚生労働省「平成30年 国民生活基礎調査」より抜粋

私も空き家調査で地元の町をくまなく歩いたことがありますが、確かに高齢者が1人だけ、もしくは高齢のご夫婦だけで暮らしている家がとても多かった印象が。

「隣の家も空き家だけど、そのうちこの家も空き家になるからね」

と話していた1人暮らしのおじいちゃんの言葉を、今でもはっきりと覚えています。

ひと頃から日本の住宅は核家族化が進み、1度実家を出た子どもたちはもう戻ってこない。また、戻ってきたとしても同じ町内に別に家を建てて暮らす---といったような状況が当たり前になりました。

その結果が、上で示した高齢者単独世帯の増加につながっているのは間違いありません。

この記事をご覧の皆さんのご家庭では、どんな状況になっていますか?

今の日本の夏は、35℃以上が当たり前。室内でも熱中症になる危険性が

自分の父や母が、離れた実家で1人で暮らしている。その事実だけでも不安要素は出てきますが、最近の日本の状況を考えたとき最も不安になるものの1つが、夏の暑さについてではないでしょうか。

シニアマーケティングポータルサイト「シニアライフ総研」によると、平成29年の熱中症による死亡数の年齢別割合は、下の画像の通り。60歳以上が何と全体の84.2%という結果になっています。高齢者にとって夏の暑さがいかに危険か、一目瞭然のデータです。

2017年熱中症死亡者割合
シニアライフ総研 公式サイトより抜粋

ここ数年、日本の夏は気温が40℃近くになることも多く、若い世代ですら耐えがたい暑さになることもしばしば。それは高齢者にとっても同じはずなのですが、

「エアコンの風が嫌い」「電気代がもったいない」

といった理由だったり、そもそも暑さ・寒さを感じる感覚が鈍くなってしまい、エアコンを付ける必要性を感じていないこともあったりと、自ら良くない状況を作り出しているとも言える状態です。

遠くにいる家族が電話で「エアコンちゃんと点けてね」と言っても、こればっかりは高齢者本人の意識が変わらない限り難しいところ---でしたが、今回紹介する「Daikin Support Life(ダイキンサポートライフ)」はその問題を解消。

ルームエアコンとの連携により、人の在室時に室温が高くなれば自動で冷房運転を開始するなど、そのときの状況に適した運転に自動で切り替え、室内を常に快適な状態に保ってくれるとのこと。これは画期的なシステムではないでしょうか。

人の動きを解析し、在室や就寝・起床の状況を離れた場所からスマートフォンで確認も

「Daikin Support Life(ダイキンサポートライフ)」システムのもう1つの特徴は、高齢者の「見守り」をしてくれるということ。

人の動きに反応するドップラーセンサーにより、室内の人の在否や就寝・起床の状況を検知し
解析。約 10 分ごとに情報が更新され、離れた場所からでも専用のスマートフォンアプリで確認できるため、「具合が悪くなり動けなくなった」などという変化もすぐに把握することが可能になります。

ここまで状況が分かるというのは、遠く離れた場所にいる家族にとってはありがたいことですよね。

ダイキン見守り02
ダイキン工業株式会社 公式サイトより抜粋

いかがでしたでしょうか?

最後にまとめると、今回紹介した「Daikin Support Life(ダイキンサポートライフ)」

1.エアコンとの連携で、温度変化に気付きづらい高齢者の暑さ対策や快眠の補助も可能

2.離れて住む人の在室状況や就寝・起床の最新情報を専用アプリで 10 分ごとに確認可能

という、離れて暮らす単身高齢者の生活を安全にサポートしてくれる、何とも便利なシステムということになります。

このシステム、実は2020年5月15日に発売になったばかりで、価格も「オープン価格」とのこと。詳しい内容や金額については、実際に問い合わせをしてみるしかなさそうです。詳細につきましては、下記公式サイト内のニュースリリースよりご確認いただければと思います。

ダイキン工業株式会社 公式サイト

また以前書いた記事には、郵便局で実施している「みまもりサービス」についてまとめたものもあります。若干古いものではありますが、今回の記事との比較にぜひ読んでもらえればと思います。

離れて暮らすふるさとの親御さんに。「郵便局のみまもりサービス」

新型コロナウイルスの影響を受け、テレワーク・オンライン会議が一気に普及したように、技術の発達により「距離」の壁を超えた新たなサービスがさまざま生まれつつあります。

このブログでもそうした住まいに関する新しい情報を今後も紹介していきたいと思いますので、気になったものがあればぜひ積極的に活用を検討していただければ嬉しいです。


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