今回紹介するのはマンガ。「千年万年りんごの子」です。

ネットで1巻まるごと無料だったのを読んでから、どうにも続きが気になっていた作品。ゴールデンウィークで時間があるので、近くのTSUTAYAから全3巻をレンタルしてきました。

本イメージ

昭和中期、雪深い田舎のりんご農家に婿入りした主人公・雪之丞。地域の強い結びつきの中で苦労しつつも、妻・朝日との絆を少しづつ育んでいく。穏やかに四季が巡っていったとある冬、神さまの木に実っていたりんごを朝日に食べさせたことで、状況は一変。隠されていた土着信仰の渦に巻き込まれ、翻弄されていく・・・・。

和製ファンタジーでもありオカルティックな作品で、独特な雰囲気が印象的。ただ、田舎の方では昔はこんなことがあったのではないかと思わせるようなリアリティも感じさせます。

神の生贄となってしまう妻・朝日と、それをどうにか阻止しようと抗う夫・雪之丞。日常生活の中で生まれつつあった2人の絆が、神の禁忌に触れ引き裂かれようとする中で、物語はどのような結末を迎えるのか・・・・。一気に読んでしまいました。

ちょっとネタバレしてしまうと「こういう終わり方か~」というのが読み終わったときの素直な感想でした。個人的には、ハッピーエンドではないと思います。ただ、読後感は悪くない感じ。物語全体の展開としては、この終わり方はアリなのかなという印象を受けました。ハッピーではないけれどベターという感じ。逆に、この終わり方だったからこそ読んだ人の印象に残る作品になったのではないかとも思わせるものがありました。

この作品、講談社の「ITAN」というレーベルから出ているものなんですが、ネットなどで気になる作品をふと調べてみると、「ITAN」の作品だったなんていうことがしばしば。今後もちょっと気にしながら、未読作品から良いものを掘り出していきたいと思います。

個人評価:★★★★(※最高で★5つ)


おの設計イラスト

おの設計では、実作業(図面作成や現地調査など)の伴わない相談は基本無料です。メールでも電話でも、お気軽にお問い合わせください。

おの建築設計事務所
【住所】福島県伊達郡桑折町字諏訪40-22
【TEL】024-582-3004
【Facebook】小野 紀章
【Twitter】おの設計(小野紀章)@桑折
【instagram】koori_onosekkei

各種SNSの友達申請・フォローもお気軽にどうぞ!

ご意見・ご質問等、各種お問い合わせはこちらから。
おの設計 お問い合わせフォーム

また、下のボタンから各種SNSに拡散していただけると嬉しいです!