「廃墟」。
この響きに心が動かされる人は、割と多いんじゃないかと思います。かくいう私もその1人。実際に訪問するまでには至りませんが、ネット上でいわゆる「廃墟サイト」を巡って美しい写真を眺めつつ、その歴史を興味深く読みふけったりするときがあります。
そんな私のアンテナにピピっときた記事がこちら↓
クラウドファンディングサイト「Ready For」
近代化遺産を未来へ、旧摩耶観光ホテルをみんなの力で守りたい!
https://readyfor.jp/projects/mayakankohotel
「廃墟」=使われなくなった建物ということで、活用される当てもなく後は朽ち果てていくか、危険になり解体撤去の道を歩むのがほとんど。
しかしこのプロジェクトは、美しい廃墟として人気が高く「廃墟の女王」という呼び名まで与えられた「旧摩耶観光ホテル」を、クラウドファンディングで一般の方から有志を募って後世に保存していこうというなかなか見ない試みなのです。
それも、目標額の5,000,000円に既に到達!多くの人の興味を惹きつけていることが伺えます。
私も仕事柄、町の空き店舗を昔の雰囲気を残しつつ改修し新たなまちづくりの拠点に活用したり、社会問題となりつつある空き家の今後を考える対策協議会に所属したりしています。
ちなみに下の写真は、おの設計が改修に関わった桑折町内の建物の1つ。大正時代に建てられた旧金物屋の空き店舗を、改修当時まちづくり研究会に所属していた大学生たちとコラボしながら、まちおこしの新たな拠点「カフェ図書」として再生したもの。
最近は町のイベント時にオープンするのみとなっていましたが、町商工会青年部で積極的に活用するべく、現在鋭意検討中のところです。
私が関わってきたものはもちろん「廃墟の女王」のプロジェクトとは規模が違いますが、「古き良きものを遺す」という点について新たな可能性を感じ、またひとつ考えさせられた記事でした。
皆さんの町には、愛すべき、遺すべき建物はありますか?
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