ペットとの別れを穏やかに迎えるために。訪問火葬について考えてみた

2020年11月20日2020年12月26日

先日、Twitterでのつながりがご縁となり、福島県郡山市を拠点にペットの訪問火葬を行っている「ペットメモリアル郡山」さんとお会いする機会をいただきました。

ペットの訪問火葬の存在は知っていましたが実際に見たことはなく、どんな感じで行われるのか、また料金体系はどのくらいなのか、予備知識は持ち合わせていませんでした。

この機会に、訪問火葬などペットとの別れの方法について少し考えてみたいと思います。

火葬装置を積んだバンが火葬車となり、希望者のご自宅へ

まず「訪問火葬」がどんな形で行われるのか、皆さんご存じですか？

今回お会いした当日も、直前の時間に福島市で火葬の依頼が入り、その足でおの設計のある桑折町までお越しいただきました。そのとき乗ってきた車が、普通のバンだったんですね。

何となく2トン車くらいを想像していた自分としては、意外に小さくてちょっと拍子抜けな感じ。車の中を見せてもらうと、こんな感じになっていました。

火葬装置が車の中に積まれ、それを覆い隠すような形で花飾りが。装置の下の部分が引き出されるようになっており、そこに遺体を安置して火葬を行うようにになっています。

車の天井は一部開けられるようになっており、そこには火葬装置につながっている煙突が。火葬中の煙と熱が、煙突から空へ昇っていくとのことでした。

なお火葬が終わるまでの時間は、ペットの種類や身体の大きさによって違いはありますが、1時間半～2時間程度とのこと。その後、お骨上げをしてご返骨という流れになります。

火葬の前にはお別れのセレモニーやご焼香も行うとのことですので、人間のお葬式と何ら変わりない形ですね。大切な家族との別れを、しっかりとした形で行っていただけそうです。

また、費用についてはこちら。葬儀の内容によっていろいろなパターンがあるようです。

ペットメモリアル郡山公式サイトより

訪問火葬以外に、ペットの火葬を行う方法は････？

では、上で紹介した「訪問火葬」以外に、ペットの火葬をお願いするにはどんな方法があるのでしょうか？大きく分けて2つ、やり方があります。

1つは、「ペット霊園」にお願いする方法。

人間の場合と同じように、ペット専用の霊園も存在しています。こちらにお願いすれば、葬儀・火葬からお墓の用意まで、一貫して対応していただけそうです。

ただ今回話を聞いたところ、霊園だと合同火葬になる場合もあるとのこと。個別の火葬を希望する場合には注意が必要なポイントです。

そしてもう1つは、地域の清掃センターなどにお願いする方法。

こちらは比較的安価でお願いすることができますが、本当に火葬をしてもらうだけという形。お葬式やお祈りなどはありませんので、最後のお別れとしては寂しいものになりそうです。

そして大きなポイントなのが、地域の清掃センターの場合は遺骨が返却されない場合もあるということ。おの設計のある福島県桑折町を中心に、近隣市町村を比較してみると－－－

■桑折町・国見町・伊達市（伊達地域で同じ清掃センターが対応）
・受付曜日：月曜日～金曜日（祝祭日は不可）
・受付時間：午前8時40分～午前11時30分、午後1時～午後4時
・費用：遺骨不要の場合 1頭につき 2,000円
遺骨引取の場合 1頭につき 3,500円（遺骨を納める容器持参）
・遺骨引渡：毎週金曜日午後1時から

■福島市
・受付曜日：月曜日～金曜日（祝祭日は不可）
・受付時間：午前8時45分～午前11時30分、午後1時～午後4時30分
・費用：遺骨不要の場合 1頭につき 1,000円
遺骨引取の場合 1頭につき 2,000円（骨壺代別途500円）
・遺骨引渡：火葬から2営業日後の午後以降

■二本松市
・もとみやクリーンセンターに搬入可
・費用：1頭あたり540円
・火葬ではないので、供養を希望する場合は民間のペット斎場へ

上記のようになっています。各自治体の公式サイトを調べた結果なのですが、記載内容を見ると明らかに情報が足りない市町村もあり、取り扱いへの温度差が感じられました。

実際犬と一緒に暮らしている我が身としては、やはり「ペットも家族」。清掃センターにお願いすることは、とてもじゃないけどできないな、というのが正直な想いです。

いかがでしたでしょうか？

悲しいことではありますが、愛するペットともいつか別れのときはやってきます。大切な家族とのお別れが穏やかなものになるように、ぜひ知識として覚えておいていただければ嬉しく思います。

また、今回お越しいただいた「ペットメモリアル郡山」さんの公式サイトはこちら。

天国への扉ペットメモリアル郡山公式サイト

ぜひ1度ご覧になってみてください。

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