
年明けに実施した木造住宅耐震診断3件の、お客様への報告が無事終了。ほっとひと息です。
自治体の補助活用の関係で、診断の対象になっているのは昭和56年以前に建てられた住宅。所有者さんは高齢期を迎えたご夫婦だけという場合も多く、後を継ぐ人がいない住宅に数百万の費用をかけて耐震改修をしようという方がなかなかいないというのが現状だったりします。
おの設計で今までに耐震改修をした事例としては
1.若い世代の家族が一緒に住んでいる
2.離れて住んでいる息子・娘世帯が「災害など何かあってもすぐかけつけられないから、せめて住まいだけは安全にしておきたい」と改修費用を出してくれる
といったパターンがほとんど。それも、改修費用が安価で済む状態の良い住宅が多かった印象です。ということは、本来改修が必要な耐震性が低く状態が悪い住宅ほどそのままになりがちに・・・・。
耐震診断を実施しても、耐震改修は進まない---このジレンマを上手くクリアしている事例などあればぜひお聞きしたいと思う今日この頃です。