町商店街の空き地・空き店舗・空き家の一体調査を実施

私が所属している空き家対策の専門家団体「桑折まちづくりネット」では、今年度国土交通省の補助事業「所有者不明土地等対策モデル事業」を行っています。

具体的な内容としては、町商店街の空き地・空き店舗・空き家の現状調査を行い、今後の利活用を見据えた基礎データとするというもの。調査自体は既に終わっており、後は最終的な取りまとめをしていく段階になっています。

今回調査をしてみて感じるのは、漠然と「見ていた」だけのものと調査して「見える化」したものとでは、大きな差があるなということです。

地元の町の商店街ということでほぼ毎日車で通って眺めており、どの店が空いていてどこに空き地があるかというのは大体分かっている状態。ただそれでも、実際に調査をしてリスト化しその状態を地図に落とし込んでみると、「なるほどこんな状況だったのか」と改めて感じるものがありました。

例えば、商店街の中に「空き家」はほとんどないということ。ここで言う「空き家」は、店舗併用ではない純粋に「一戸建ての空き家」のことです。商店街の中とはいえ空き家もいくつかあるはずだと考えていましたが、約1.5kmという長い距離の中で「一戸建ての空き家」は僅か1件のみ。意外な結果でした。

また5つある商店街の中で、1つの商店街だけ「空き率」が非常に高いということ。これも予想していなかったことで、今後原因を探っていかなければいけないなと思うところです。

今月下旬には、この事業の成果報告会が東京で行われます。私も参加する予定ですが、全国各地から集まる補助事業者さんの活動報告を聞くのが楽しみです。