先日、住宅の耐震リフォームの相談対応に行ってきました。数年前に耐震診断を行ったお宅で、今回久しぶりにお電話を頂いたというところ。ありがたいことです。
ただお邪魔して話を伺ってみると、耐震リフォームを行うかどうか迷っている部分がある様子。というのも、このお宅では2011年の東日本大震災後に一度大がかりなリフォームを行っており、外壁や一部の窓などが新しいものに変わっているからなんですね。まだ良い状態が保たれているため、「改修でそのキレイな部分を壊してしまうのはもったいない・・・・」と考えるのはムリもないのかなと。
耐震改修工事には自治体から補助金が出る場合が多いですが、決まったルールの中で実施しなければいけないため、「ここは壊したくない」と思っても耐震性を増すために工事が必須となる場合も出てきてしまいます。
今回のお宅の場合を考えると、前回の大規模リフォーム時に耐震性を考えた改修ができていれば、二度手間にならず良かったのかなと。工事をした業者さんが耐震に関してどこまで説明をしたのか、説明した上でただのリフォームに止めたのかは分かりませんが、もったいなかったなと個人的には思ってしまいます。
リフォームというと「古い部分が新しくキレイになる」というイメージが強いかと思いますが、どうせ大がかりに工事をするのであれば、ぜひ性能をUPさせることも考えてほしいです。特に耐震性を増す工事に関しては、元々の工事に追加する分にはそれほど費用負担は大きくならない場合が多いかと。
また外壁を全体的に張り替えるのであれば、壁の中に入る断熱材を入れ替えるチャンスでもあります。最近は特に夏の暑さが厳しくなってきていますので、断熱性を高めてエアコンの効きを良くするということも電気代の減少につながり、長い目で見て生活費のコストダウンになり得る話になってきます。
もちろん予算ありきの話ですのでどこまでできるかは分かりませんが、ただのリフォームではなく耐震性・断熱性などの性能UPも検討した上で取捨選択をし、工事を行っていくことが大事かなと思います。リフォームの予定がある方は、参考にしてみてください。