家づくりをするときには、人それぞれ重視するポイントが違ってくるのが当たり前。ですが家づくりに関するアンケート結果を見ると、ある程度時代の流れを反映した「現在」の傾向が見えてきます。

2010年7月に書いたブログの過去記事の中に、国土交通省が実施した「住生活に関する国民アンケート」の結果について書いたものが。2010年時と現在の2019年時---9年の歳月が流れ、住まいに求めるものに違いは出てきているのでしょうか?

住宅イメージ模型

2010年時のアンケートでは「採光・通気性」が1位に

理想の住まいを実現するために重視するものを複数回答可能として聞いた2010年時のアンケート結果を振り返ると

1位「採光・通気性」(39.8%)
2位「耐震性」(38.8%)
3位「光熱費などのランニングコストの安さ」(31.9%)

といった結果になりました。

僅差ではありますが、採光・通気性が1位に。耐震性などを気にしつつも、理想のマイホームに明るく開放的なイメージを抱いているのが分かる内容です。

2019年時のアンケートでは「高耐久性」「耐震性」が上位に!

では、2019年時ではどうなっているでしょうか?

なるべく新しい結果をということで調べてみると、フラット35などを手掛けている「住宅金融支援機構」の公式サイトに、住宅市場動向調査ということで2019年5月時のアンケート調査結果がありました。

住宅金融公庫アンケート結果
住宅金融公庫 住宅市場動向調査結果(2019年5月)より

別な機関を通したアンケートなので厳密に比較はできないかもしれませんが、「高耐久性」「耐震性」の2つが群を抜いて高いという結果に。

これはやはり、2011年の東日本大震災以降全国各地で起こっている、地震を始めとする自然災害の影響が大きいものと思われます。地震だけでも東日本大震災、熊本地震と震度7クラスの地震が頻発。それに加え、気象の変化による豪雨災害は、誰しもが想定していた以上のダメージを住宅に、地域に及ぼしてきています。

住宅は、万が一のときに家族の命と財産を守るための大事な「鍵」。数々の災害を目の当たりにし、家づくりで最も重視するポイントが「高耐久性」「耐震性」となるのも、とても納得できるものがあります。

バランスの良い「理想の家」づくりを、信頼できる専門家とともに

ただし、「耐久性」だけを追い求めガチガチに頑丈な住宅をつくろうと思うと、どうしても窓の少ない、暗く閉鎖的なイメージの家が出来上がってしまいます。長い年月を暮らしていく我が家が、そんな感じじゃちょっとイヤになっちゃいますよね。

そこで、建築士というプロの出番になる訳です。

「耐久性」「耐震性」といったお客様の一番の要望を満たしつつ、「快適性」と「安全性」そして「コストのバランス」を上手く調整していく。それが私たち建築士=設計者の仕事の1つになります。

家づくりの中でそうしたバランスを取ることで、お客様の希望を100%叶えるというのは難しい部分も正直出てきます。ただそれでも、設計者はお客様の「理想の住まい」に少しでも近づけるよう努力していきます。

相談イメージ

そうしたときに大事になってくるのは、お客様が気後れすることなく話ができるような、そして設計者は専門的な部分の説明をきちんと分かりやすくしてくれるような、そんな信頼できる関係ができているかということになってきます。

『信頼できる専門家を見つけること。』

これが、理想の住まいを実現するための第一歩になってくるでしょう。

この記事をお読みの皆さんには、「信頼できる専門家」が身近にいらっしゃいますか? 私・おの設計も家づくりを手掛ける1人の専門家として、いざというときに頼ってもらえる存在になれるよう、地道に努力を重ねていきたいと思います。

※この記事は、2010年7月に書かれた内容をリライトしたものです。


おの設計イラスト

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